スプリッツァーは白ワインで作るイメージが強いですが、赤ワインでもおいしく作れます。ただし、赤ワインは渋みや重さが出やすいため、白ワインと同じ感覚で炭酸水を入れると、味がぼやけたり、苦みが目立ったりすることがあります。赤ワインで作るなら、ワインの種類、炭酸水の量、冷やし方、合わせる料理を先に押さえておくと失敗しにくくなります。
この記事では、赤ワインのスプリッツァーを作るときに向いているワイン、基本の割合、甘くしたい場合の調整、避けたい組み合わせを整理します。家にある赤ワインを軽く飲みたい人、飲み残しをおいしく使いたい人、食事に合わせてすっきり楽しみたい人が、自分の好みに合わせて判断できるようにまとめています。
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スプリッツァーは赤ワインでも作れる
スプリッツァーは、基本的にはワインを炭酸水で割った軽いカクテルです。白ワインで作るものがよく知られていますが、赤ワインでも問題なく作れます。赤ワインで作る場合は、白ワインよりも渋み、果実味、香りの強さが出やすいため、軽めの赤ワインを選ぶと飲みやすくなります。
赤ワインのスプリッツァーは、ワインをそのまま飲むよりアルコール感がやわらぎ、食中酒としても使いやすいのが特徴です。たとえば、普段は赤ワインの重さが気になる人でも、炭酸水で割ると口当たりが軽くなり、昼食や夕食の軽い一杯として楽しみやすくなります。冷蔵庫で少し冷やした赤ワインを使えば、暑い日や脂っこい料理にも合わせやすくなります。
ただし、赤ワインなら何でも同じように向くわけではありません。フルボディで渋みの強いワインや、樽の香りが強いワインは、炭酸水で割ったときに苦みやえぐみが目立つことがあります。迷ったら、軽めで果実味のある赤ワインを選び、最初はワインと炭酸水を1対1に近い割合で試すのが扱いやすいです。
| 赤ワインのタイプ | 向きやすさ | 味の出方 | 使うときの注意点 |
|---|---|---|---|
| ライトボディ | 向いている | 軽く、果実味が残りやすい | 冷やしすぎると香りが弱くなるため、少し冷やす程度がよい |
| ミディアムボディ | 使いやすい | 赤ワインらしさと軽さのバランスが取りやすい | 渋みが強い銘柄は炭酸水を少し多めにする |
| フルボディ | やや不向き | 重さや渋みが残りやすい | 少量から試し、甘みや氷で調整する |
| 甘口赤ワイン | 好みによって向く | ジュース感覚に近くなりやすい | 甘くなりすぎる場合は無糖炭酸水を多めにする |
先に赤ワインの特徴を見る
赤ワインでスプリッツァーを作る前に見るべきなのは、値段の高さよりも味の方向性です。高級な赤ワインほどおいしくなるというより、炭酸水で割ってもバランスが崩れにくいワインかどうかが大切です。特に、軽さ、渋みの少なさ、果実味の分かりやすさを確認すると、仕上がりを想像しやすくなります。
軽めの赤が使いやすい
赤ワインのスプリッツァーには、ライトボディからミディアムボディの赤ワインが使いやすいです。たとえば、果実味があり、渋みが強すぎないタイプなら、炭酸水を加えても味が細くなりにくく、軽いカクテルとしてまとまりやすくなります。品種で考えるなら、ピノ・ノワール、ガメイ、軽めのメルロー、若いサンジョヴェーゼなどが候補になります。
赤ワインは温度が高いとアルコール感や渋みを感じやすくなります。スプリッツァーにする場合は、常温のままではなく、冷蔵庫で30分から1時間ほど冷やしてから使うと飲みやすくなります。氷を入れる場合も、ワイン自体を軽く冷やしておくと、氷が溶けすぎて味が薄くなるのを防げます。
飲み残しの赤ワインを使う場合も、香りが大きく落ちていなければ十分に活用できます。開栓後に少し酸味が立ってきたワインは、炭酸水で割るとさっぱり飲めることがあります。ただし、明らかに酸っぱいにおい、酢のような刺激、カビ臭さがあるものは、スプリッツァーにしてもおいしくなりにくいため避けたほうが安心です。
重い赤は調整が必要
カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーなどのしっかりした赤ワインでも、スプリッツァーにできないわけではありません。ただし、タンニンの渋みや樽の香りが強いものは、炭酸水によって苦みが前に出ることがあります。こうしたワインを使うなら、炭酸水を一気に多く入れるより、少量ずつ加えて味を見ながら調整するのがよいです。
重めの赤ワインを使うときは、氷を入れてしっかり冷やす方法もあります。冷やすことでアルコール感がやわらぎ、口当たりは軽くなりますが、同時に香りも少し閉じます。そのため、香りを楽しむ高級ワインよりも、普段飲み用の赤ワインや、少し飲み疲れしやすいワインを軽くしたいときに向いています。
もし渋みが気になる場合は、レモンを少量加えるよりも、オレンジスライスやベリー系の果実を添えるほうが赤ワインになじみやすいです。レモンは爽やかですが、ワインによっては酸味が強く出ることがあります。赤ワインらしい果実味を活かしたいなら、オレンジ、いちご、冷凍ベリーなどを少量使うと、見た目も味もまとまりやすくなります。
基本の作り方を押さえる
赤ワインのスプリッツァーは、難しい道具がなくても作れます。グラス、赤ワイン、無糖炭酸水、氷があれば十分です。大切なのは、ワインと炭酸水の割合を固定しすぎず、赤ワインの重さに合わせて調整することです。
基本は1対1から試す
最初に試すなら、赤ワインと無糖炭酸水を1対1で合わせるのが分かりやすいです。たとえば、赤ワイン90mlに炭酸水90mlを入れると、ワインの味を残しながら軽い飲み口になります。赤ワインの風味をしっかり感じたい人は、赤ワインを少し多めにし、軽く飲みたい人は炭酸水を多めにすると調整しやすいです。
作る順番は、氷を入れたグラスに赤ワインを注ぎ、そのあとに炭酸水を静かに加える流れが扱いやすいです。炭酸水を勢いよく注ぐと泡が抜けやすく、香りも散りやすくなります。最後にマドラーやスプーンで1回から2回だけ軽く混ぜる程度にすると、炭酸の爽快感が残ります。
炭酸水は、甘みのないプレーンタイプが基本です。レモン風味やグレープフルーツ風味の炭酸水も使えますが、赤ワインの果実味とぶつかる場合があります。最初は無糖の強炭酸水で試し、物足りなければ果物やシロップで少しずつ変えると、自分の好みに寄せやすくなります。
| 好み | 赤ワイン | 炭酸水 | 仕上がり |
|---|---|---|---|
| 赤ワイン感を残したい | 120ml | 60ml | 香りと渋みが残り、食事に合わせやすい |
| バランスよく飲みたい | 90ml | 90ml | ワインらしさと軽さの中間になる |
| 軽く爽やかにしたい | 60ml | 120ml | アルコール感が弱まり、昼飲みや暑い日に向く |
| 甘く飲みたい | 80ml | 100ml | 果物や少量のシロップを足すと飲みやすい |
氷と温度で味が変わる
赤ワインのスプリッツァーは、温度で印象が大きく変わります。冷えていない赤ワインに炭酸水だけを加えると、ぬるさとアルコール感が目立ちやすくなります。おいしく作るには、赤ワイン、炭酸水、グラスのどれかをしっかり冷やしておくと、全体のまとまりがよくなります。
氷を入れる場合は、大きめの氷を使うと溶けにくく、味が薄まりにくいです。家庭の製氷皿の小さな氷でも作れますが、時間をかけて飲むと水っぽくなりやすいため、炭酸水を少し控えめにするなどの調整が必要です。短時間で飲むなら氷多め、ゆっくり飲むならワインと炭酸水をよく冷やして氷を少なめにするのもよい方法です。
赤ワインを冷やすことに抵抗がある人もいますが、スプリッツァーの場合は冷やしたほうが飲みやすくなります。特にライトボディの赤ワインは、少し冷やすと果実味が引き締まり、炭酸との相性もよくなります。冷蔵庫から出してすぐに使うと冷たすぎると感じる場合は、数分置いてから作ると香りも出やすくなります。
甘さや香りを調整する
赤ワインのスプリッツァーは、無糖炭酸水で割るだけならすっきりした味になります。ただ、人によっては渋みや酸味が気になり、もう少し飲みやすくしたいと感じることがあります。その場合は、甘み、果物、香りを少しだけ足すと、赤ワインの個性を残しながら飲みやすくできます。
甘くしたいときの足し方
甘めにしたい場合は、砂糖を直接入れるより、ガムシロップ、はちみつ、フルーツジュースを少量使うほうがなじみやすいです。砂糖は冷たい液体に溶けにくく、グラスの底に残ることがあります。ガムシロップなら小さじ1杯程度から始め、甘すぎると感じたら炭酸水を足して調整できます。
赤ワインと相性がよい甘みとしては、オレンジジュース、ぶどうジュース、カシス系のシロップなどがあります。ただし、ジュースを多く入れるとスプリッツァーというよりサングリア風の味に近づきます。ワインの味を残したいなら、赤ワイン90ml、炭酸水80ml、オレンジジュース20ml程度から試すとバランスを取りやすいです。
はちみつを使う場合は、直接冷たいグラスに入れると混ざりにくいことがあります。少量の常温の水やワインで先に溶かしてから加えると、味が均一になります。甘みを足す目的は、赤ワインの渋みを消すことではなく、飲みやすい丸みを出すことなので、最初から多く入れすぎないほうが失敗しにくいです。
果物を入れるなら少量でよい
赤ワインのスプリッツァーに果物を入れるなら、オレンジ、レモン、いちご、ブルーベリー、冷凍ミックスベリーなどが使いやすいです。特にオレンジは、赤ワインの果実味と炭酸の爽やかさをつなぎやすく、見た目も明るくなります。レモンはすっきりしますが、赤ワインの酸味が強い場合は少量にしたほうがよいです。
果物をたくさん入れると、華やかにはなりますが、味はサングリアに近づきます。スプリッツァーとして軽く飲みたいなら、グラス1杯にオレンジスライス1枚、または冷凍ベリーを数粒程度で十分です。果物をつぶしすぎると果肉が多く出て飲みにくくなるため、香りを添えるくらいの感覚で使うときれいに仕上がります。
ミントやローズマリーなどのハーブを入れる方法もありますが、赤ワインの香りと合わないこともあります。初心者は、まず果物だけで調整したほうが失敗しにくいです。少し慣れてきたら、軽めの赤ワインにミントを1枚添えるなど、香りが強くなりすぎない範囲で試すとよいです。
合わせる料理で考える
赤ワインのスプリッツァーは、そのまま飲むだけでなく、料理と合わせると良さが分かりやすくなります。赤ワインをそのまま合わせるには少し重い料理でも、炭酸で軽くすると食事全体がすっきりします。特に、肉料理、トマト系の料理、チーズ、揚げ物などとは相性を考えやすいです。
肉料理やトマト料理に合う
赤ワインのスプリッツァーは、牛肉のステーキのような重い料理よりも、ハンバーグ、ミートソース、トマト煮込み、ピザ、ソーセージなどのカジュアルな料理に合わせやすいです。炭酸が脂っこさを流してくれるため、ワイン単体よりも軽く食事を進められます。赤ワインの果実味はトマトの酸味とも合いやすく、家庭料理にも取り入れやすいです。
焼き鳥なら、塩よりもタレのほうが赤ワインの甘みと合いやすい場合があります。タレの甘辛さに、軽い赤ワインの果実味と炭酸の爽やかさが重なると、ビールとは違う飲み心地になります。ただし、山椒や強いスパイスが多い料理では、赤ワインの渋みが目立つことがあるため、炭酸水を多めにしたほうが飲みやすくなります。
チーズと合わせるなら、クセの強いブルーチーズより、カマンベール、クリームチーズ、プロセスチーズなどのやさしいタイプが合わせやすいです。赤ワインを軽くしている分、濃厚すぎるチーズよりも、普段のおつまみとして食べやすいもののほうがまとまりやすくなります。食事に合わせる場合は、甘くしすぎず、無糖炭酸水で作るのがおすすめです。
暑い日や昼飲みに向く
赤ワインは秋冬や夜の食事に飲むイメージがありますが、スプリッツァーにすると暑い日にも合わせやすくなります。冷やした赤ワインと炭酸水で作ると、重さがやわらぎ、白ワインやビールに近い軽快さが出ます。バーベキュー、パスタランチ、休日の軽い家飲みなど、きちんと構えずに飲みたい場面に向いています。
昼飲みで楽しむ場合は、アルコール感を控えめにするため、炭酸水を多めにするのがよいです。赤ワイン60mlに炭酸水120mlくらいなら、香りを残しながらかなり軽い飲み口になります。見た目は赤ワインらしさがありつつ、飲み疲れしにくいため、普段あまりワインを飲まない人にも出しやすいです。
ただし、飲みやすくなるぶん、量が増えやすい点には注意が必要です。炭酸で軽く感じても、赤ワインを使っている以上アルコールは含まれています。食事と一緒にゆっくり飲む、グラスの大きさを決めておく、水も一緒に用意するなど、楽しみ方を整えると安心です。
失敗しやすい点を避ける
赤ワインのスプリッツァーで失敗しやすいのは、ワイン選び、炭酸水の量、温度、甘みの足し方です。どれも少しの調整で改善できますが、最初に大きく外すと「赤ワインの炭酸割りはおいしくない」と感じてしまうことがあります。作る前に避けたい点を知っておくと、家でも安定して作りやすくなります。
渋すぎる赤は避ける
赤ワインの渋みは、炭酸水で割ると軽くなる場合もありますが、逆に目立つ場合もあります。特に、渋みの強いフルボディの赤ワインを使うと、泡の刺激とタンニンが重なり、口の中に苦みが残ることがあります。飲みにくいと感じたら、無理に炭酸水を足し続けるより、甘みや果物で少し丸みを加えるほうが調整しやすいです。
古くなった赤ワインを使う場合も注意が必要です。少し香りが弱くなった程度ならスプリッツァーで楽しめますが、酸化が進みすぎたワインは、炭酸水で割ると酸っぱさがより分かりやすくなることがあります。飲み残しを活用したい場合は、まず少量を香って、酸っぱいにおいや不快な香りがないか確認するとよいです。
また、複雑な香りを楽しむ高級赤ワインは、わざわざスプリッツァーにしなくてもよい場合があります。炭酸水を加えると香りや余韻が変わるため、ワインそのものを味わいたい銘柄には向きません。気軽に飲める価格帯の赤ワイン、開栓後に少し残ったワイン、渋みが少なめのデイリーワインから試すのがちょうどよいです。
炭酸と甘みを入れすぎない
炭酸水を入れすぎると、赤ワインの味が薄くなり、色のついた炭酸水のように感じることがあります。軽くしたい場合でも、最初から炭酸水を大量に入れるより、ワインと同量程度から始めるほうが失敗しにくいです。薄くなってしまった場合は、あとから赤ワインを少し足すと戻せますが、氷が溶けていると味がさらにぼやけやすくなります。
甘みも同じで、最初から多く入れると、赤ワインのよさよりジュース感が強くなります。甘いカクテルとして楽しみたいならそれも一つの方法ですが、食事に合わせる場合は甘すぎると料理の味を邪魔することがあります。ガムシロップなら小さじ1杯、ジュースなら20ml程度から試し、足りなければ少しずつ足すのがよいです。
炭酸水の種類にも気をつけたいところです。強いレモン風味や甘味料入りの炭酸飲料を使うと、赤ワインの味が分かりにくくなります。初心者は無糖のプレーン炭酸水を基本にし、香りを足したいときだけ果物を使うと、赤ワインらしさを残したスプリッツァーになります。
まずは軽めの赤で試す
赤ワインのスプリッツァーを初めて作るなら、まずは軽めの赤ワイン、無糖炭酸水、氷の3つで試すのがいちばん分かりやすいです。割合は赤ワイン90ml、炭酸水90mlを目安にし、重く感じたら炭酸水を少し足し、薄く感じたら赤ワインを足します。甘さや果物は、基本の味を確認してから加えると、自分の好みを見つけやすくなります。
家にある赤ワインを使う場合は、渋みが強くないか、香りが落ちすぎていないかを先に確認してください。飲み残しのワインでも、状態がよければスプリッツァーに向いています。反対に、酸っぱいにおいや不快な香りがあるもの、重くて渋い高級ワインは、別の使い方や料理用に回したほうがよい場合もあります。
自分に合う作り方を決めるなら、最初の1杯で完成形を狙わず、少しずつ調整するのが近道です。すっきり飲みたい日は炭酸水多め、食事に合わせたい日はワイン感を残す、甘く飲みたい日はオレンジや少量のシロップを足す、というように場面で変えると楽しみ方が広がります。赤ワインのスプリッツァーは、難しいレシピよりも、ワインの重さと自分の飲みたい軽さを合わせることが大切です。
